豚と梅

これは都会で暮らしていた頃、忙しいランチタイムに皆が一目散に駆けつける、とある中華料理店の大人気メニュー。

数年前にそのお店の店主の方がレシピ本を出されたので、それからずっと作り続けている大好きな料理です。

『豚バラ肉の梅干し煮』
豚のバラ肉を厚切りにしたものを梅干しとにんにくと一緒に煮込んだものなんですが、その組み合わせに最初はピンとこなかったのです。

ですが百聞は一食にしかず、醤油とざらめで味付けされたこってりバラ肉がほのかに酸味を残した梅干しと中和してまぁご飯がススむススむ。
にんにくは煮込んでいるのでそこまで臭みも残りませんし、バラ肉も最初の下ごしらえをきちんとすれば重さもありません。
そう、これは時間とタスクに追われた現代人の、平日の後半戦を乗り切るための活力メニューなのです。

少し我が家流にアレンジしているのは、にんにくを黒にんんくに変えているところでしょうか。
黒にんにくと聞くと料理に使うよりも健康食品のようなイメージがある方もいると思いますが、じっくり熟成された黒にんにくはプルーンのような甘さがあるのです。
いつもの料理に、いつものようにいつものにんにくを使うようにしてやると、その甘さで引き立つ味わいに出会えます。

我が家でもこのメニューは、活力が欲しいときの定番です。

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